FM評価システム   FM Evaluation System

FM (Facility Management ファシリティ・マネジメント)は、企業・団体が用いる施設及び環境を経営的視点で適切に計画・管理・運営する活動の総体を指します。 企業活動(コアビジネス)を支える4つの要素(人・物・金・情報)の物の領域で施設を中心に円滑に整えることにより、企業経営に貢献することであるといえます。
FM評価システムは、この企業・団体のFM活動の実態を総合的に診断評価し、問題点を切り出すための、診断評価システムです。

JFMAのFM診断評価手法 JFMES 11 に準拠しています。

FM評価システムは、JFMA(公益社団法人 日本ファシリティマネジメント協会)が、2011年9月に発行した総合FM評価手法 JFMES 11 に準拠しています。

JFMES 11 は、企業・団体のFMの現状を、実施組織・体制(FM基盤・インフラ)の観点と、対象ファシリティ(建物など)の品質・性能の観点との2つの角度から評価します。

計332の評価項目は、FMの全領域をカバーし、FMに関する種々の研究資料及び既往の建物評価手法から抽出されたものです。現時点で最も信頼性の高いFM評価手法であるといえます。

さらにこれらの評価項目を小項目・中項目・大項目・総合の4段階の階層で評価することにより、全体評価から、ディテールの評価値まで、段階を追って分析することができるよう、配慮されています。

トップレベルFMポジション評価グラフ トップレベルFMレーダーチャート
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FM評価システムの特徴

多数の建物を管理運営する団体での実使用を目的としたシステムです。

一つの建物を評価するならば、手作業や、エクセルなどを使用して評価実施することもできますが、多数の建物を管轄する一般的な企業・団体では、 この方法では、効率的な評価ができません。以下のような機能が必要だからです。

  • 計画立案のためには、複数の建物の評価値を集計評価する統計が必要。多くの建物に共通な問題点、少数の建物だが致命的な問題点、 これらを統計的に把握して、重要度を評価しなければ、計画は立てられません。
  • 複数の分野の異なる評価者による異なる場所での同時並行評価を可能にする機能が必要。
  • 多数の関係者がそれぞれの拠点で評価結果を閲覧して共有することを可能にする機能が必要。

FM評価システムはWebアプリケーションとして実現することにより、これらの機能を装備しています。

プログラム変更なしに、評価項目体系を変更することができます。

評価項目の体系は、時代の変化とともに、変化していきます。また、標準に準拠しつつも、個々の団体の特性に応じて アレンジして評価したい場合もあるでしょう。FM評価システムの評価項目体系は、集計ロジックから完全に分離した データベース上に定義されていますので、ユーザーが直接メンテナンスすることができます。

統計表は、グラフを交えた表現力豊かな画面として参照できます。

かつ、プリントアウトしたり、エクセルやPDFにダウンロードすることも出来ます。
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トップレベル評価グラフ FMポジション散布図


充実した管理機能

評価の実施の前に、建物の登録など、準備が必要です。管理画面でユーザーご自身で対話型で行えます。 評価項目は、JFMES 11 準拠の標準が用意されていますが、会社の実情に合わせて追加・変更して実施することが出来ます。

充実したセキュリティ。

評価入力画面、参照分析画面ともにSSL通信により保護されています。また、団体ID、パスワードによる認証を採用しています。